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地獄の黙示録
2007-03-31 Sat 09:31






製作年度 1979年
上映時間 153分
監督 フランシス・フォード・コッポラ
脚本 ジョン・ミリアス
撮影 ヴィットリオ・ストラーロ
出演 マーロン・ブランド 、マーティン・シーン 、デニス・ホッパー 、
    ロバート・デュヴァル 、フレデリック・フォレスト 、アルバート・ホール



二年ほど前に一度観たが、意味不明との印象しか得られず、

歯痒い思いをした記憶がある。

今回、立花隆の『解読「地獄の黙示録」』を読んだのを

きっかけに再び興味が湧き、もう一度観てみようという気になった。

しかし、やはり今回も立花隆が絶賛するほど、「これはヤバイ」

という感想は抱けなかった。

大体、コッポラの作品はB級映画と紙一重のような気がしてならない。

作品の表面だけを見ると、戦争という特殊な状況下で生まれる

人間の狂気を描いたものだといえようが、立花隆は

さらにエディプスコンプレックスの存在について言及する。

すなわちカーツが父、ウィラードが息子という精神的な関係があり、

父カーツを乗り越えることにより、息子ウィラードは成長を

遂げるのだという。

また劇中流れる、ドアーズの「ジ・エンド」についても、

軍人家系であったジム・モリスンがエディプスコンプレックスを

脱するためにつくった曲であるとし、この曲により視聴者に

劇中のエディプスコンプレックスの存在を暗示しているのだという。

ここまでくると、それがどうしたとしか言えない。

一体、何人がこのことに気づくだろう。

ただ、後半のカーツの登場以降は、物語を神話として捉え

現実に起こったものとしては観ない方がいい、という

立花隆の話はなんとなく納得してしまった。

多様な解釈ができるこの作品は、やはり好みの映画では

なかったが、数年後に改めて観てみたい。


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さくらん
2007-03-26 Mon 13:53
20070326134642.jpg


製作年度 2007年
上映時間 111分
監督 蜷川実花
脚本 タナダユキ
音楽監督 椎名林檎
出演 土屋アンナ、椎名桔平、成宮寛貴、木村佳乃、
    菅野美穂、永瀬正敏


最近気になっていた映画の一つ。

テレ東の「ソロモン流」だったかと思うけど、

蜷川実花が特集されているのを見て

映画にすごく興味を持った。

とはいうものの、映画はかなり期待はずれだった。

簡単な感想をつらつらと述べたいと思います。



以下ネタバレ。



写真家でもある監督は、さすがというべきか、本作でも

目の覚めるような美しい映像をつくりあげていた。

しかし、肝心の物語は割と陳腐で、話の筋がなんとなく

映画『SAYURIに似ているように感じた。

そういえば『SAYURI』の美術もかなり凝っていたけど、

似ているとの印象を受けたのはそのためか。

↑熱心なファンの反感をかうかもしれないが。

たしかに美しい映像に期待して映画館に足を運んだのだが、

僕は主人公「きよ葉」の人物造型にも注目しており、

漫画『日出処の天子』の厩戸王子のような、得体の知れない人間が

描かれるのかと思いきや、まわりに反発するだけのありふれたキャラに

収まっていた。

原作者や監督の描きたいものに気づけていなかっただけなの

かもしれないが、あのストーリー展開では映画ファンは納得しない。

批判ばかりになってしまったけど、ラストシーンへ向かう

くだりはとてもよかった。←何様!?


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清張さんと司馬さん
2007-03-19 Mon 23:02
清張さんと司馬さん





かつて編集者として、松本清張、司馬遼太郎と親交が深かった半藤一利

による、二人の文豪の思い出話を綴った手記。

両氏とも時代小説の巨匠として知られているが、歴史認識や小説の表現

方法には顕著な差異がある、と著者は語る。

松本清張が史実を一つ一つ丹念に描写するのに対し、司馬遼太郎は歴史

を鳥瞰し全体の核を批評する、とのこと。

僕自身は松本清張の作品を読んだことがないのでなんとも言えないが、

司馬遼太郎の作品に対する著者の以下の見解には、とても賛同できる。

  
  司馬さんは歴史のなかで果たし得る個人の力を信じ、

  それを証明するために小説を書いていたのかもしれない。

  合理的な精神をもった先見性のある個人の力によって、  
  
  歴史はその流れを変えることも可能なのだ、といっている

  ように思えます。(p92)


また、司馬遼太郎の歴史観については、少々批判的な発言が

ちらほらあり、


  司馬さんは、戦前の憲法によれば天皇は政治的には「空」である、

  というのです。はたしてそうと割り切ってよいのであろうか、

  と私は首を傾げてしまう。(中略)
  
  『坂の上の雲』にも不思議なくらい明治天皇は出てきません。

  (中略)それでちょくちょく司馬さんとは、天皇論をめぐって

  ぶつかりましたが、なんとなく言い負かされておりました。

  でも、やっぱり少々違うんじゃないか、という感だけは残って

  いました。(p166)


という意見のほか、本文中だけでもいくつかの対立点が語られていた。

ところで個人的には、鎌倉時代以前は今の日本とつながるものはない、

と言い切る司馬遼太郎の歴史観が興味深かった。

ラジカルであるがために批判も多いのだろうが、その独特の歴史観は

とても新鮮で、歴史という学問に躍動を感じさせる。

こういった、両氏の著作に対する意見の他、二人の人間性についても

述べられている。この部分も興味深い。

司馬遼太郎は、口が達者で、面白い話に事欠かない。松本清張は、

膨大な歴史の研究書を綴っていたが、日本の学界からは、認められて

いなかった。などなど。

あまりなじみのなかった二人の作家であるが、その人間性の一端を見、

もっと著作を読んでみたくなった。

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レッズ
2007-03-11 Sun 19:51
reds.jpg


製作年度 1981年
上映時間 196分
監督 ウォーレン・ベイティ
撮影 ヴィットリオ・ストラーロ
出演 ウォーレン・ベイティ 、ダイアン・キートン 、
    ジャック・ニコルソン 、エドワード・ハーマン 、
    イエジー・コジンスキー 、ポール・ソルヴィノ

『世界をゆるがした十日間』の著者、ジョン・リードの

半生を綴った作品。

『俺たちに明日はない』のウォーレン・ベイティが

監督と主演を兼ねる。

彼はこんなインテリ映画をつくりたかったのか、と少し意外だった。


アメリカ人ジャーナリストのジョン・リードは、

国際労働者同盟の闘争に接するうち、政治意識が芽生え始める。

革命気運の高まるロシアに渡ったジョンは、現地の政治運動を

目の当たりにし、次第に共産主義にのめりこんでゆく。

ロシア革命という特殊な状況下において、ジョンやその夫人ルイズ

の人間性を興味深く描いている。

劇中、ジョンとルイズがジャーナリズムについて激しく議論

を交わす場面があるが、観ているこちらまで熱くなっていた。

激動の時代を生きる人々の熱い姿に、なにやらうらやましく

思ってしまった。


映画を観ていて、ロシア革命に興味が湧き、

高校生の頃使っていた世界史の教科書を紐解いてみた。

「ボリシェビキ」や「メンシェビキ」など懐かしい用語が

出るわ出るわ。

高校生時代は、興味が湧かず、ほとんど理解していなかったが、

今読み返すと、すごくおもしろい。

(特に、同じマルクス主義を信奉しているボリシェビキと

 メンシェビキの対立点など)

ちなみに、世界史は大の不得意科目で、中間テストでは20点

という人生最低得点をたたき出した。

大体、覚えれば覚えるだけ、いい点数がとれるという、

学校の評価方法に問題がある。

歴史とは覚えるものではなく知るものなのだ。(←偉人のパクリ)


映画『レッズ』の完成度はいうまでもないが、

僕にとっては近代世界史のおもしろさに気づけた

ことが大きかった。


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 機械材料加工学Ⅱ 

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プロフィール

kkaazz2000

Author:kkaazz2000
技術系。神奈川在住。

歴史から消えつつあるカルト映画たち。さもありなんという作品から、なぜこれがという作品まで。そんな不可思議な世界にはまりつつある今日この頃です。

 
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