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大日本人
2007-06-24 Sun 09:50
大日本人 通常盤 大日本人
松本人志、神木隆之介、UA



製作年度 2007年
上映時間 113分
監督 松本人志
出演 松本人志 、竹内力 、UA 、神木隆之介 、海原はるか 、板尾創路


松っちゃんが映画を撮った!

これは見なあかん!

と、映画館に足を運んだら、若者たちの長蛇の列。

確かに気になる。

10年近く前だが、彼はたしか「ごっつええ感じ」のワンコーナーアニメ

『きょうふのキョーちゃん』の原作をつとめていた。

ふつうのアニメではできないことをやろうとのコンセプトのもと、

出来上がったアニメは、超がつくほどグロテクスだった。

この作品の評価はおいといて、彼がこのころから映像に興味を示してい

たことはたしかだろう。


さえない中年男性へのインタビューから始まる本作。

なぜこの男がインタビューされるのか、そう疑問に思っていると、次第

に彼が何者なのかが判明していく。

見せ場はきっとCGを使ったアクションシーンだろう。

しかし、きれがなく、また笑いも少なくいまいちだった。

おもしろかったのは、大日本人というポスト。

かつては国民から愛される崇高な英雄であったのだが、今では深夜枠の

テレビでこっそりと流されるような扱い。

スポンサーなしではやっていけないところなど、妙にリアルで伝統の

滑稽さを伝えているようにも思えた。

あっちこっち手を伸ばして、まとまりがなかったかな、というのが

全体の感想。エンターテインメントのような、真面目な映画のような、

ドキュメンタリーのような・・・。

まあでも、初監督でこれだけやりたい放題できたら、十分でしょう。

キャストやスタッフが豪華なのは、松っちゃんだからだ。

次回作は、さらなるエンターテイメント志向を個人的に希望!

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アフターダーク
2007-06-23 Sat 23:11
アフターダーク





 なんだかんだで村上春樹の小説をよく読んでいる。
読みやすいというのも一つの理由だが、登場人物の孤独感になんとなく共感できるのが大きな理由かな。
 どの作品の主人公も、社会に溶け込めない。きっと作者自身の実感が登場人物に投影されているのだろう。
 さて、本作の出来の方だが、



残念ながらいまいちだった。

謎という謎をどんどん広げていくが、全く解決しない。
エリは?白川は?携帯電話の声の主は? 主人公の少女にも、感情移入できず、楽しむべきポイントが不明。一体、この小説は何をいいたかったのだろうか。

 そういえば、最近、見たフランソワ・オゾンの映画『スイミング・プール』も、そんな感じだったな。
謎の糸口をたくさん垂らし、ストーリーを観客に想像させる構成が斬新だとかで、かなりの好評価を得ていた。
 僕的には、それがどうしたって感じだけど。

おもしろかった部分といえば、テレビの中の椅子に座る男の姿など、必要以上に細かい状況描写。物語の不気味な雰囲気をつくりだすのに成功していたと思う。さして物語の展開に大きな関わりがあるとは思えない事柄を、これでもかというほど細かく描写するのは、村上春樹の作品の中でよく見かける手法の一つ。

でも、そろそろ飽きてきたかな。
『ねじまき鳥クロニクル』以上の大きな展開を見てみたい。


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価格破壊
2007-06-08 Fri 02:01
価格破壊 価格破壊
城山 三郎



 今は亡き城山三郎氏の痛快経済小説。
くだらない漫画を読んでいるくらいなら、まずはこれを読みなさい!日本にはこんなにおもしろい小説が、あるのだぞ!と声を大にして言いたい。

 本作の主人公矢口は、ダイエーの創業者、中内功がモデルになっている。流通に革命をもたらしたといわれる中内氏の経営戦略を、ダイナミックに描けている。
矢口は、製造業者が製品の価格を決めるべきという再販制度に対抗し、自ら破格の値段を設定し安売りを展開する。商品の価格は、メーカーが決めるべきではなく、小売店が決めるべきだという主張を貫く。

 その主張の背景には、矢口の悲惨な戦争体験がある。食料がなくて困窮していた戦時中、ものが溢れる国を夢見ていた。売って、売って、売りまくって、日本をモノが溢れかえる国にしたかった。

当然メーカーからのいやがらせが連日続く。しかし問答無用に価格破壊を押し進める矢口。

問屋からの接待は、絶対に受けない。

「接待にかけるお金があるのなら、もっと仕入れ値を安くしてくれ」

 と言い放つ。矢口の出店したスーパーの影響で、経営不振に陥った商店の主人が自殺をはかったときも。

「工夫が足りない店はいずれつぶれる」

 と、あっさり受け流す。非情な矢口の言動に、僕自身まゆをひそめつつも、なぜか矢口の姿が魅力的にみえた。手塚治虫による『ブラック・ジャック』も然り、世間から反発を受けやすい性格の主人公が、反発をものともせず、自らの手腕で難局を切り抜けていく姿は、正統なヒーロー像にはない魅力があるものだ。

 ところで流通という特殊なテーマで、矢口がしっかりとヒーローの座を築けているのは、注目すべき点だ。こうしてみると、小説の題材というのは無数にあるように思えてくる。どのような題材でも、作家の技量しだいで、ドラマたりうる作品に仕上げることが可能なのだ。一級のストーリーテラーである城山氏はいうまでもなく。
 本田宗一郎をモデルにした小説なんかあれば読んでみたいな。自動車工学を題材に普遍的なおもしろさを追及するというのは、かなり難易度が高そうだけれど…。


 最後に、青春とは鍛えるためにあるのだ、との名言を吐く矢口の姿に、戦後の復興を支えた日本人の底力を見た。



追記 2008年11月28日(金)

 最近知ったことですが、城山氏は、本田宗一郎をモデルにした『勇者は語らず』という小説をすでに書いているみたいです。全然知らなかった。登場人物を魅力的に描写するのがうまい城山氏にこそ書いてもらいたかった題材だけに、これから読むのがすごく楽しみです。


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神の左手悪魔の右手
2007-06-02 Sat 02:53
神の左手悪魔の右手 1 (1) 神の左手悪魔の右手
楳図 かずお




楳図かずおはお気に入りの漫画家の一人。

『おろち』から入ったが、その魅力に引き込まれ、『漂流教室』、

『わたしは真吾』、『14歳』と彼の作品群にどんどんはまりこんで

いった。

登場人物の説明口調がたまに笑えるが、一度読み始めたら、その

ぶっとんだストーリー展開から目が離せなくなる。

眉をひそめてしまうほど、残酷で凶悪なシーンがたびたび登場するが、

人間の凶暴さを包み隠さず描いた作家の一人として評価すべきでは、

ないか。

ところで本作は、少年「想」のまわりで起こる奇妙な事件を、スプラッ

タ映画タッチで描く。

映画では、一つのジャンルとして確立された「スプラッタ」であるが、

漫画の分野でもたまに見かける。

最近では、奥浩哉の『GANTZ』なんかがそうだと思う。

ちなみにかく言う私も、少し前までスプラッタ映画にはまっていた。

肉がちぎれ、血が吹き出る様子に、きっと開放感のようなものを、

見出していたのだろう。

本作でも、これでもかというほど、人間が残酷な死に方をする。

死に様を描くことに、大きくページを割いているのは、やはり作者

がこれを描きたかったからで、本作の魅力もそこにある。

残酷なシーンの全てが恐怖につながっているわけではないが、不穏な

世界観の構築には、寄与できている。

ラストシーンに近づくにつれ、若干かけあしなのが残念。



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田園に死す
2007-06-01 Fri 10:00
denen.jpg



製作年度 1974年
上映時間 102分
監督 寺山修司
脚本 寺山修司
出演 菅貫太郎 、高野浩幸 、八千草薫 、斎藤正治 、春川ますみ 、
    新高恵子 、原田芳雄



 これまでなんとなく避けていた寺山修司の作品。僕の中で、寺山修司は実験映画ばかりを撮っているイメージが強く、本作も訳分からん映画なんやろうなとの偏見があった。
 しかし、実際観てみると、たしかに実験的な作品ではあるものの、なかなか楽めた。

本作では、母の過剰な愛情に縛られる少年の姿が、不思議な映像表現を交えながら描かれている。
劇中にたびたび登場する詩も興味深いが、特筆すべきは、やはりその独特の映像センスであろう。

 サーカス団、兵隊、村人など、にぎやかな登場人物たちが郷愁を誘う。彼らの衣装、化粧、またカラフルな照明により、色鮮やかな田舎の風景が画面に映し出される。
 かくして他に類を見ない幻想的な映像が生み出された。

本編では、「過去は美しく見えるものだが、実際はそれほどいいものではない」との主張が聞き取れる。過去を変えようとする主人公だったが、結局は過去の居心地のよさに浸ってしまう。寺山修司自身の、過去に対する幻想や諦観が描かれているのだろう。

天才子役、高野浩幸の他、原田芳雄、八千草薫といった名優を迎える本作は、封切から30年以上たつ現在でも新鮮な輝きを放っている。


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 機械材料加工学Ⅱ 

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プロフィール

kkaazz2000

Author:kkaazz2000
技術系。神奈川在住。

歴史から消えつつあるカルト映画たち。さもありなんという作品から、なぜこれがという作品まで。そんな不可思議な世界にはまりつつある今日この頃です。

 
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