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ロボコン
2007-10-24 Wed 01:51
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製作年度 2003年
上映時間 118分
監督 古厩智之
出演 長澤まさみ 、小栗旬 、伊藤淳史 、塚本高史 、鈴木一真 、
    須藤理彩


 知る人ぞ知る「ロボットコンテスト」を、題材にした青春ドラマ。主役には、ブレイク前の長澤まさみを起用。今から思えば、題材の地味さとは裏腹に、人気俳優が勢揃いの作品となっている。

 古厩監督の作品は、丁寧な映画づくりに好感がもてる。意外性には乏しいかもしれないが、毎度毎度、各登場人物の見せ場も押さえた、完成度の高い作品を生み出している。

 本作において注目すべき点は、ロボットづくりをかなり具体的に描写している点だ。ロボットづくりにあたり、ぶちあたる壁も打開策もきわめて具体的に説明される。これは町工場などのマイナースポットを取材するタモリ倶楽部の番組コンセプトに近いのかもしれない。観客が興味を持ってくれるかどうか、若干心配になるが、ここまで語らないとロボットのおもしろさが伝わらないという考えだろう。

 試合中のシーンは、上方からのロングショットで長回し。これによりライブ感が生まれ、まさにNHKロボコンを見ているかのようなリアルな緊張感が味わえる。個性的なロボットも集まり、映画とともに「ロボットコンテスト」の魅力も堪能することができる
 長澤まさみは、初主演ながらも里美役を好演。『さよならみどりちゃん』(2005年)でもそうだったけど、古厩監督は女優の魅力を引き出すのがうまい。新作『奈緒子』(2008年公開予定)での上野樹里の活躍にも期待したい。
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それでもボクはやってない
2007-10-23 Tue 01:15
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製作年度 2007年
上映時間 143分
監督 周防正行
出演 加瀬亮 、瀬戸朝香 、山本耕史 、もたいまさこ 、田中哲司 、
    光石研


 冤罪事件をめぐって、裁判制度の問題点を追及した意欲作。コメディタッチで描かれるのかと思っていたが、予想外にシリアスな展開だった。


↓以下ネタバレです。


 痴漢行為をはたらいたとして、捕らえられる主人公であるが、冤罪であるにもかかわらず、どんどん不利な状況に追い込まれる。理不尽な発言を繰り返す、駅員・警察・裁判官。彼らを前にして、ぐっとこらえる主人公。主人公がすぐに怒らないのがいい、観客の共感を得るための古典的な手法である。ここで溜めに溜めたストレスに対し、役所広司が、裁判所で一気に爆発してくれる。観客はここでカタルシスを得る。スカッとするね。
 緊張感漂う裁判のシーンは、なかなか興味深い。証人の発する一言一言が、主人公の状況を優勢にも劣勢にも変えうる。有罪か無罪か、裁判所の空気が揺れ動くたびに息をのんでしまう。また証人達の発言が、一人一人食い違っているのがおもしろい。この食い違いが謎を呼び、またサスペンスを生むのだ。映画監督がしばしば職人と称されるのは、このような細かい技術を駆使してエンターテイメントを作り上げるためなのだろう。
 刑事裁判の問題を孕んだ本作は、社会問題とエンターテイメントとの融合をうまく成し遂げた快作である。
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プレイタイム
2007-10-22 Mon 04:08
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製作年度 1967年
上映時間 125分
監督 ジャック・タチ
出演 ジャック・タチ 、バーバラ・デネック 、ジャクリーヌ・ル・コンテ


 鬼才ジャック・タチが、私財を投入して製作した力作。
 映画の中に登場する空港やビルは実は撮影用のセット。かくして近未来のパリが、スクリーンに映し出される。これほどの贅沢を極めつくして撮られた、作品の内容とは?

社会派ドラマ。否。

ラブストーリー。否。

アクション。否。

 正解は、延々と続くナンセンスギャグだったりする。
 公開当時は、一部の批評家の賞賛を除いては、ほぼ酷評で、興行も振るわなかった。僕は、こういうくだらない(と言ったら失礼か)ギャグが好きなので、結構楽しめたのだが。

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 クラブでのシーンは、小ネタの嵐。
 こんなの気づかねーよ、ってくらい些細なボケを連発するのだが、塵も積もればなんとやら。ついに、笑ってしまうのだ。不思議。
 ところでもう一つ特徴的だったのは、全編フルショットのカメラ。主要な登場人物以外に、複数のエキストラも同時にフレームに収める。主人公以外の、名もない人達が、そのとき何をしているのかを見ることが出来るのだ。これは、クローズアップでは見えてこない不思議な映像体験。彼の作品には、映画の地平を広げる何かがある気がする。
 ジャック・タチの再評価が始まったのは、彼の死後20年が経った1990年代後半になってから。世界の映画ファン達も、ジャック・タチの映画になんらかの期待を感じているようだ。
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殺しの烙印
2007-10-05 Fri 23:14
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製作年度 1967年
上映時間 91分
監督 鈴木清順
出演 宍戸錠 、小川万里子 、真理アンヌ 、南原宏治 、玉川伊佐男 、
    南廣

 監督鈴木清順が、日活から追い出されるきっかけとなった、いわくつきの作品。
 急なストーリー展開に、いくらか戸惑ってしまったが冷静に観ればごくシンプルな話。僕的には、ストーリーよりも数々の映像的なアイデアのほうが、おもしろかった。患者の義眼を取り替える医師。自動車を盾に、弾丸の中を這って進む宍戸錠。壁に大写しにされる、真理アンヌ。大量の蝶の死骸。洗練されたカットの一つ一つに、感心させられた。

 ところで、鈴木清順という監督には、特別な思い入れがある。僕自身は、彼の熱心なファンではなかったが、映画好きの知人たちのあいだでは、彼はまさにカリスマといってよいほどの座を占めていた。そこで僕も仲間に加わろうと、眠たい目をこすりながら『陽炎座』を観た覚えがある。しかし当時十代の僕には、絶大な支持を集めるその根拠を、劇中から探し出すことができなかった。そんなわけで、清順作品について楽しそうに語る知人達の姿に、コンプレックスを抱いたものだ。
 あれから数年経ち、たくさんの映画を観てきた。今こそ清順作品は、僕を熱狂させてくれるだろうか。しかし淡い期待を寄せるも、予想通り今回も報われることはなかった。今のところ「よく出来たアクション映画だな」くらいの評価で落ち着いているが、いずれ僕を熱狂させてくれることを切に願っている。

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 機械材料加工学Ⅱ 

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プロフィール

kkaazz2000

Author:kkaazz2000
技術系。神奈川在住。

歴史から消えつつあるカルト映画たち。さもありなんという作品から、なぜこれがという作品まで。そんな不可思議な世界にはまりつつある今日この頃です。

 
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