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カリスマ受験講師細野真宏の経済のニュースがよくわかる本 世界経済編
2012-12-26 Wed 15:13
カリスマ受験講師細野真宏の経済のニュースがよくわかる本 世界経済編カリスマ受験講師細野真宏の経済のニュースがよくわかる本 世界経済編
(2003/01)
細野 真宏

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 2003年に発行された本書では、残念ながら、近年発生した「サブプライム問題」、「リーマンショック」などの内容はとりあげられておりません。しかし、過去に起きた通貨危機を題材に、為替の普遍的なメカニズムを解説しているため、今読んでも古さを感じませんでした。というよりは、僕自身、本書で説明されている通貨危機などの出来事について、全く知りませんでしたので、十二分に勉強になりました。 
 
 まずは、1992年のポンド危機について、イギリスがユーロ導入に向けて、EMS(欧州通貨制度)に参加したときの背景から、わかりやすく説明しています。EMSとは、各国の通貨をユーロという一つの通貨にまとめる準備として、ドイツのマルクを基軸通貨として、ポンドの固定相場を維持することです。当時イギリスは、インフレに苦しんでいましたが、景気が悪いため、金利を上げることが困難でした。そこで、EMSの条件にポンド高として相場を固定すると、海外からの安い輸入品のために、イギリス国内の物価が下がる方向に向かうと考えたそうです。

 途中の説明をざっくりとばすと、こんななか、投資家のジョージ・ソロス率いるヘッジファンドは、当時景気の悪かったイギリスが、今後ポンドを固定相場として維持していくのは無理だろうと考え、大量にポンドの「空売り」を仕掛けました。これによって、イギリスのポンドは大暴落し、ヘッジファンドは約10億ドル儲けたといわれているそうです。
 結局、イギリスは、EMSを脱退し、ユーロの導入を諦めました。これは、イギリスが、いまだにユーロを導入していない理由のひとつとなっています。本書の巻末の方では、このような投機の攻撃に備える方法として、やはり経済規模の大きい「ユーロ」を導入することが効果的であることを指摘しております。
 
 本書では、「ポンド危機」のあと、「アジア通貨危機」、「ロシア危機」などを題材とし、為替の動きを解説することで、より為替の理解を深められる構成となっています。「アジア通貨危機」の章では、現在でも問題となっている中国の「人民元切り上げ」につながる話題がでてきます。「ロシア危機」では、ヘッジファンドLTCMの破綻危機を未然に防ぎ、FRBの大胆な金利政策により、世界経済が「過去半世紀で最悪の危機」を乗り越える様子が解説されています。
 今更ではありますが、世の中には、学校では教えてくれない重要な事柄が、本当にたくさんあるのだと考えさせられました。知らない間に、世界は大きく動いているんですね。もう少し、経済について勉強してみようかな。


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TPPが日本を壊す
2012-12-11 Tue 23:19
 
TPPが日本を壊す (扶桑社新書)TPPが日本を壊す (扶桑社新書)
(2011/03/01)
廣宮 孝信

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 衆院選が16日に迫っております。争点のひとつ「TPP」がどういうものか理解したくて、結構売れている本書を読んでみました。
 TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の締結によって、輸入農産物等の関税撤廃で、農業者が困るというのは、なんとなく聞いたことがありました。ところが、本書を読んで、問題が関税の撤廃のみにあるわけではないことがよくわかりました。本書では、TPPの締結において、以下の点でデメリットが生じることを指摘しています。

①地域経済
②地方自治体
③農業
④雇用

 いずれも重要な点ですが、特に私は①のような問題があることを全く知りませんでした。地域経済への打撃の懸念は、TPPの条文「11章 政府調達」における取り決め内容によります。

    「11章 政府調達」とは、政府による物品やサービスの購入、施設の建設などを指します。これには公共事業を含む政府の支出の多くが該当します(p33)

 これは、市区町村レベルの自治体が、海外にも門戸を開き、競争入札で調達を行うことを約束するというものです。(日本はすでに「WTO政府調達協定」を取り交わしていて、都道府県レベル自治体の調達に関しては海外に門戸を開いているそうです。)
 これにより、建設業などの公共事業のみならず、学校給食の入札のような小さい案件に関しても海外の企業に開放されることになります。地方の中小企業にとっては、経済活動を行うにあたって、危機的な状況が発生することになります。

 このような問題が発生するのは、TPPがFTAなどの貿易協定とは違って、「知的財産」、「戦略的連携」といった、直接、貿易に関係しない内容を含み、また自由化の項目については例外を認めないためです。

   これまでのFTA交渉では農業分野で日本側がいくつかの例外を設け、その例外を自由化の項目から除外することで締結してきました。(p31)

私は、地方出身者なので、現在の地方の疲弊具合を身にしみて実感しております。本書を読んだ限りでは、以上のようなリスクを抱えたままTPPを締結するのは、時期尚早かと思いました。ただ、まだまだ理解が浅いので、もう少し勉強してから、投票に向かいたいと思います。
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 機械材料加工学Ⅱ 

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kkaazz2000

Author:kkaazz2000
技術系。神奈川在住。

歴史から消えつつあるカルト映画たち。さもありなんという作品から、なぜこれがという作品まで。そんな不可思議な世界にはまりつつある今日この頃です。

 
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