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僕は模造人間
2007-02-24 Sat 23:56
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僕は模造人間 / 島田 雅彦

一風変わった青春小説。果たして青春と銘打ってよいものか。

じめじめ、ねちねちとした性格の主人公、亜久間一人(あくまかずひと)

が、物語をとおして、じめじめ、ねちねちと独白を重ねる。

常軌を逸した主人公の人間性に、何度かついていけなくなってしまった

が、怖いもの観たさのような好奇心が、僕を最後のページまで運んで

くれたようである。

ところで、模造人間とは何だろうか?

本文では、


 (以下、亜久間一人の独白)

 僕は亜久間一人が何者なのか理解できてしまった。

 もはや、亜久間一人は謎でも何でもない。

 あいつは、他人の体や思考回路を複写する機械なのだ。

 人間は<僕>や<私>という部分と亜久間一人とか三島由紀夫といった

 模造人間の部分とが強引に合成されたものだ。(p183)


との記述がある。

模造人間とは、「外部から影響を受けてできあがった人格の一部」と

推察できる。タイトルだけ読むと、アイデンティティーを問う物語に

見えるが、この小説の主人公、亜久間一人は、そのような健全?な考え

を持たない。

むしろ模造人間の自分を積極的に受け入れ、その様子を自ら楽しんで

さえいる。

この奇妙な青年の姿が、ひとごととは思えず、僕自身、内面を鑑みる

に、模造人間の存在に気づく。

それに何の疑問も抱かない僕こそ、きっと模造人間に違いない。

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Author:kkaazz2000
技術系。神奈川在住。

歴史から消えつつあるカルト映画たち。さもありなんという作品から、なぜこれがという作品まで。そんな不可思議な世界にはまりつつある今日この頃です。

 
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