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そんなバカな!遺伝子と神について
2007-04-15 Sun 00:12
そんなバカな!―遺伝子と神について
著 竹内久美子
文藝春秋 (1994/03)



生物は遺伝子を運ぶ乗り物(ヴィークル)に過ぎない。

そして生物の習慣や行動には、利己的遺伝子が強い影響を与えている。

本書にて竹内久美子は以上のような主張を繰り返す。

利己的遺伝子(セルフィッシュジーン)とは、動物行動学者R・ドーキンス

が提唱した概念であり、

「遺伝子とは自己複製をすることのみを目的とし、都合のいいように

乗り物である生物を変化させる、利己的な存在である」

との内容である。

その一例として本書ではイヌワシを挙げている。

イヌワシは、一回の繁殖でたいてい二つの卵を産む。しかしイヌワシは

二羽とも育て上げることが出来ない。

二卵目は、一卵目がうまく育たなかったときのスペアーである。

ここで利己的遺伝子が発動する。

先に生まれたヒナが十分に成長すると、ヒナに弟(妹)殺しを

実行させる。その間、親は見てみぬ振りをしている。

もし弟(妹)殺しが実行されなければ、結局は二羽とも命を落とす

ことになり、遺伝子のコピーは全く残らない、との論理だ。

竹内久美子はこの概念を人間に適用し、姑の嫁いびりや男の浮気、

ひいては戦争について、そのメカニズムの解明を試みる。

ただ、なんでもかんでも利己的遺伝子のせいにして、論じているのには

賛同できない。特に人間の行動が遺伝子によってのみ縛られている

との考えは怪しい。

人間の複雑怪奇な行動は、脳の異常な発達と、複雑な社会システム

による部分が大きいのではないかと僕は考えるからだ。

と、まあ真面目に批判してみたが、本書はエッセイのように読めば

楽しめるだろう。

チンパンジーの凶暴性、ハチやアリの社会性について語っている

ところなどは、珍しい話が聞けて単純におもしろい。

ちなみに本書の存在を知ったのは、中学生時分、父親の本棚で

見かけたのがきっかけだ。

それから、ずっと読みたいと思っていたが、この歳になってやっと

読むことが出来た。

内容は古くなっただろうが、父親も昔読んだのかと思うと感慨深い。


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技術系。神奈川在住。

歴史から消えつつあるカルト映画たち。さもありなんという作品から、なぜこれがという作品まで。そんな不可思議な世界にはまりつつある今日この頃です。

 
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