製作年度 2007年
上映時間 97分
監督 廣木隆一
出演 堀北真希 、窪塚俊介 、岩本千波 、若松武史 、吹越満 、
高岡早紀
人気急上昇中の堀北真希主演、青春恋愛映画。
『Always 三丁目の夕日』では、多くのベテラン俳優に囲まれながらも、強い存在感を放っていた彼女。ちかごろは、若いのに演技がうまい女優さんが多いね。
↑知ったかぶり。
最近、堀北真希のファンになったという友人に連れられ、映画館へ。しかし、すでにその日の最終上映が始まっており、扉には営業終了の看板。もぎりの店員もいなくなっていた。
友人は扉に鍵がかかっていないことを確かめると、さっと建物の中へ侵入。おいおい大丈夫かよと言いつつ、僕もつられて映画館の中へ。この歳になってはじめて、タダ見をしてしまった。
意外だったのは、観客が5、6人とガラガラで、しかもおっさんばっかりだったこと。青春を取り戻そうとしているのだろうか
↑失礼。
手持ちカメラに、雑な音声技術。この撮影技法は本作においてかなり成功していたと思う。17歳の少女の息遣いが真に迫ってくるようだった。ただカメラは、結構ゆれすぎの感があり、もう少し抑えてもよかったかな。上から下へパンするシーンでは、カメラマンが膝を折り曲げる様子が、画面から伝わってくる。
余命わずかの少女のセリフが、重く響く。予想もつかない少女の発言。道徳だけでは片付かないシビアな世界を、廣木監督は少女の視点で描ききった。『ヴァイブレータ』も然り、低予算ながら骨太の人間ドラマを制作する監督の手腕はあっぱれ。
毎度毎度、荒削りなのは否めないが、キャストの演技力もあいまって、頭一つ抜き出た秀作が生まれた。
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