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愛と幻想のファシズム
2007-02-18 Sun 00:28
愛と幻想のファシズム〈上〉 愛と幻想のファシズム
村上 龍



とてつもなくスケールの大きな政治経済小説。

狩猟をこよなく愛す主人公、鈴原冬二が、システム化された社会を破壊

すべく、政権奪取を企てる。

システムの破壊を目的として立ち上げた政党が、その規模を大きくする

につれ、自身システム化していく様が皮肉だ。

物語の合間合間に、描かれる世界経済の動向は、村上龍の勉強の成果。

しかし、勉強不足の僕にとっては、それがリアルなのかどうか分から

ず、ふ~んくらいの印象で、あまり興味を持てなかった。

作中の経済に関する専門用語に時代を感じるのは仕方ないとして、

東西対立の図式に支配されている本作の世界観は、さすがに違和感

を感ぜざるを得ない。

大きく興味が惹かれたところは、狩猟のシーンだ。自然に抗う男達の

姿をリアルな筆致で描写し、狩猟の厳しさを伝えている。


村上龍は、きっとシステムに振り回される人間の姿を描きたかった

のだと思う。しかし、そのシステム(政治、経済)自体の描写が過剰

すぎて、当の振り回される人間たちの描写がなおざりにされているよう

に感じた。

不必要な状況描写は、冗長さを生むだけだ。読者は、経済の進展よりも

登場人物の行方を知りたいのだ。

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Author:kkaazz2000
技術系。神奈川在住。

歴史から消えつつあるカルト映画たち。さもありなんという作品から、なぜこれがという作品まで。そんな不可思議な世界にはまりつつある今日この頃です。

 
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