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文学賞メッタ斬り!
2007-09-18 Tue 00:58
文学賞メッタ斬り! (ちくま文庫)文学賞メッタ斬り!

大森 望 豊崎 由美



豊崎由美、大森望の読書家二人による、文学賞をテーマとした対談本。
最近は古めの小説しか読んでいなかったので、新進気鋭の作家たちの動向が知れて、なかなか新鮮だった。
 おなじみの芥川賞をはじめに、メフィスト賞や日本ファンタジーノベル大賞などなど、有名どころから耳慣れない文学賞の裏話が聞ける。
 まずは芥川賞での選考過程の裏話に、ちょっとびっくりした。

 「とにかく今、芥川賞の行方を左右しているのは宮本輝なんですよ。とりあえず、テルちゃんに読ませなきゃいけないわけ。テルちゃんでもわかる日本語、テルちゃんでもわかる物語、それが芥川賞への近道(笑)」(p18)

 ほんとかどうかは分からないが、ところどころで選考委員の宮本輝と渡辺淳一をくどいほど、批判していた。個人的な印象だけど、豊崎氏のはなしはおもしろいけど、ゴシップ的な要素があり、信頼できなそうだ。興味深かったのは、後半の新人賞の話から。メフィスト賞は型破りな作品に受賞させていて、日本ファンタジーノベル大賞は、現代文学の新しい才能を発掘しているのだという。

「極端なことを言えば、日本の新人賞ってメフィスト賞とファンタジーノベル賞があればあとは要らない、わたし的にはね。」(p256)

 これも、豊崎氏の発言だったかと。
 ちなみにメフィスト賞からは舞城王太郎が、日本ファンタジーノベル大賞からは鈴木光司や森見登美彦が選出されている。このあたりの章を読んでいると、新人作家たちの新しい小説に触れてみたくなってきた。(ちなみに新人作家として古川日出男が絶賛されていたので、『サマーバケーションEP』、『ベルカ吠えないのか?』を読了。たしかに作風は新しいけど、おもしろいかどうかは疑問だった。)
 評価の定まった昔の作品を読むのもいいけど、今まさに才能を開花させようとしている若い人たちの作品をリアルタイムで読むのも楽しいのかも。
 文学賞ガイドとしても、新人作家ガイドとしても読める、なかなかおもしろい本だった。
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Author:kkaazz2000
技術系。神奈川在住。

歴史から消えつつあるカルト映画たち。さもありなんという作品から、なぜこれがという作品まで。そんな不可思議な世界にはまりつつある今日この頃です。

 
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