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救命艇
2007-12-10 Mon 02:36
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製作年度 1944年
上映時間 96分
監督 アルフレッド・ヒッチコック
原案 ジョン・スタインベック
脚本 ジョー・スワーリング
撮影 グレン・マックウイリアムズ
出演 タルラ・バンクヘッド、ウイリアム・ベンディックス
    ウォルター・スレザク、メアリー・アンダースン
    ジョン・ホディアク、ヘンリー・ヒル、アリス・マッケンジー
    カナダ・リー、ヘザー・エンジェル


 ヒッチコックの作品は、後期よりも前期の方が好みだ。
観客を飽きさせない技術は、前期のほうが冴え渡っている気がする。後期は後期で、円熟した演出が見られるのだが。
 本作は、ヒッチコックがアメリカへ渡ってほどなくして製作された作品であり、イギリス時代の作風をまだ漂わせている。


以下、ネタバレ。


 ドイツ軍の砲撃を受けた輸送船が、無残にも海上に沈んでゆくシーンで幕を開ける本作。生き残った乗員は、命からがら救命艇にたどり着くが、航海の経験がない素人たちが、広大な海の中に放り出されることとなった。
 まず、脚本としてうまいと思ったのは、砲撃を放った相手であるドイツ軍の船員と、航海をともにする状況をつくりだしたこと。しかも、彼は、救命艇の中の素人達とは違い、船乗りとしての経験が豊富。また医学にも精通している。つまり、敵国の軍人でありながら、彼に頼らざをを得ないジレンマが生まれる。
 彼がいい奴なのか悪い奴なのか、ストーリーが進むにつれ、どんどん分からなくなる。これはサスペンスの基本だが、僕は本作でまんまと騙されてしまった。
 
 余談だが、作品冒頭において、敵国軍人がいい奴かもしれない、なんて描き方がなされ、「戦時下に製作されたにもかかわらず、なんてリベラルな国なんだ」と鑑賞中に感心してしまう。しかし、ストーリーが進むにつれ、やはりヒッチコックも時代の暗雲に飲み込まれていることが、だんだんと露呈していく。
 終盤、乗員が決起しドイツ軍人を海へ放り投げるシーンは、その象徴。当時は(から?)国全体が、上からものを見下ろしていたのだろう。


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Author:kkaazz2000
技術系。神奈川在住。

歴史から消えつつあるカルト映画たち。さもありなんという作品から、なぜこれがという作品まで。そんな不可思議な世界にはまりつつある今日この頃です。

 
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