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腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
2008-01-12 Sat 10:33
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製作年度 2007年
上映時間 112分
監督 吉田大八
原作 本谷有希子
出演 佐藤江梨子、佐津川愛美、永瀬正敏、永作博美、山本浩司、
    土佐信道


 劇作家、本谷有希子原作のブラックコメディ。CMディレクター出身の吉田大八は本作で監督デビュー。最近、邦画ばかり観ているが、ホームドラマの秀作が目に付く。『空中庭園』、『蛇イチゴ』、etc。一見、平凡で穏やかな家庭だが、じつは外からは見えない軋轢が生まれつつあった。いずれも、そんな設定だったかと。
 一方、本作は一味違う。ここに登場する家族は、一目で軋轢がわかる。すでに家庭はどうしようもないくらいに崩壊しているのだ。勘違い女、和合澄伽(佐藤江梨子)の存在が大きな原因だが、本作のおもしろさのひとつは彼女のその強烈なキャラクター設定にある。自己中心的な性格で、家族を振り回す姿は、『血と骨』で北野武が演じた金俊平と重なる。
 作中では、女優の素質がないと罵られる澄伽だが、澄伽を演じる佐藤江梨子の演技は間違いなくうまい。

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 ブラックな要素とコメディとの配分は実に絶妙。コメディとしての要は、待子役を演じる永作博美。この人、演技がうまかったんだね。
→何様!?
 妹役の佐津川愛美は、今後注目の新人。『海と夕陽と彼女の涙 ストロベリーフィールズ』をきっかけに陰ながら応援しているが(古里を舞台にした映画であったため)、本作での活躍ぶりから女優としての実力を確信した。
 「家族の再生」と呼ぶには、あまりにも毒がありすぎるが、最後のバスのシーンでは、不思議な爽快感が得られる。リアリズムを追及しようと思えば、まだまだ脚本の改稿の余地があるが、リアリズムなんてなくても、これはこれでおもしろいのかもしれない。ところで他業界出身の監督というのは、なんて予想外な演出をするのだろう。映画ファンとしては、さらに人材交流が進み、似たような映画の再生産が抑制されることを願うばかりだ。


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kkaazz2000

Author:kkaazz2000
技術系。神奈川在住。

歴史から消えつつあるカルト映画たち。さもありなんという作品から、なぜこれがという作品まで。そんな不可思議な世界にはまりつつある今日この頃です。

 
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