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櫻の園
2008-02-29 Fri 10:08
sakura.jpg

制作年度 1990年
上映時間 96分
監督 中原俊
脚本 じんのひろあき
原作 吉田秋生
出演 中島ひろ子、つみきみほ、白鳥靖代、宮澤美保、他


中原俊とは、一体どんな人物なのだろう。
彼の作品と経歴を見比べるとそんな素朴な疑問が浮かんでくる。
1951年鹿児島市生まれ。ラ・サール高校、東京大学を経、日活に入社。鈴木清順らのもとで助監督を務め上げ、1982年、ピンク映画でデビューした。その後すぐに日活を退社しているものの、日活ロマンポルノで育っていった他の映画監督らと比較すると、あまりに繊細な作品を生み出している。また、彼の演劇的な作風は、現在の日本映画界でも少数派だ。彼が日活を退社したのは、すでに自分の適性を見抜いていたためではなかろうか。

創立記念日にチェーホフの『櫻の園』を上演するのが伝統という、とある女子高の演劇部。物語は、上演直前の部室から始まる。群像劇のスタイルをとる本作では、少女一人一人に、まんべんなくスポットが当てられていく。劇中、多くの女生徒が登場するが、観客に混乱させることなく、うまく人物を描き分けられている。
一方、カメラは、ワンカットで何人もの少女の会話を巧みに追っていく。我々観客は、男子禁制の少女達の社会を、覗き見しているかのようである。
幻想的な世界の構築に成功した本作は、僕が思うに吉田秋生の原作を凌駕している。中原俊は、吉田秋生以上に少女漫画の世界を描くのがうまいといえるのかもしれない。原作において淡白だった登場人物たちは、フィルムによって命を吹き込まれ、痛切な悩みをよりリアルに発しだした。また満開の桜の木々は、快くせつなかった。
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Author:kkaazz2000
技術系。神奈川在住。

歴史から消えつつあるカルト映画たち。さもありなんという作品から、なぜこれがという作品まで。そんな不可思議な世界にはまりつつある今日この頃です。

 
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